「マンションの回線がVDSLなんだけど、マジで光回線の速度遅いんだよなあ。どうすれば早くなるんだろう....」
この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。
ネットに繋がりやすい光配線方式とくらべて、VDSL配線の速度はなんと最大でも100Mbps(光配線の10分の1の速度)。
では、少しでもVDSL速度を早くするにはどのような方法があるのでしょうか?調べてみました。
目次
VDSLもIPv6対応の光回線、プロバイダ、ルーター利用で80Mbps近く出すことも可能
まず結論から言うと、VDSLの速度を改善するには以下の方法がかなり効果的です。
- IPv6(IPv4 over IPv6)に対応している光回線を契約
- IPv6(同上)に対応しているプロバイダに買い換える
- IPv6(同上)に対応しているWiFiルーターを使用
このように回線やプロバイダを改善をすることによって、速度が遅いと言われるVDSLでも80Mbps近い速度を出すことが可能です。
回線が送られる立地や時間帯によっては80Mbpsを超える速度も期待できます。
注意ポイント
他の方法として光回線の「戸建てプラン」を自室に引き込むことによって、VDSLのマンションでも光回線方式でインターネットを利用できます。
独自に光回線が引けるので速度にも期待できますが、「事前に管理会社・大家さんの許可が必要」なため、やや確実性に欠けるので今回は割愛します。
私もIPv6対応の光回線でVDSLでも早くすることに成功
実際に私も現在VDSL対応のマンションに住んでいますが、IPv6対応のドコモ光の回線、GMOとくとくBBのプロバイダ契約するなど、上で書いた改善策を行うことで78Mbpsまで速度を出すことができています。
- ダウンロード(下り):78Mbps
- アップロード(上り):43Mbps
※平日夜21時頃に速度測定
Q:Mbpsってなに?
A:わかりやすく言うと、「ネットにつながる速度を数値化したもの」です。
数字が大きくなるほど、幅広くて空いてる道路のように、スピーディーに情報を送ることができます。
WEBサイトを見るなら10Mbps、YouTubeなどの動画サイトを見るなら20Mbps以上あればストレスを感じず快適に利用できるとされています。
場合によってはプロバイダを変更したりWiFiを買い替えが必要で時間がかかるかもしれませんが、通信速度が劇的に改善するので「10Mbpsしか出ない!動画カクつき過ぎ!VDSL遅い!」...と思っている方にはかなりおすすめです。
VDSLは光回線でも最大100Mbpsしか出ない
VDSL回線の設備。電話回線とモデムをつなげてインターネットに接続する
VDSL配線は、マンションや集合住宅でインターネットを使うとき光回線だけでなく電話回線も併用するタイプのネット回線です。
通信基地局→電柱→マンションの共用部(MDF室、EPS室など)までは光ファイバー、共用部からそれぞれの自宅までは一般電話回線(メタルケーブル)を使って配線をします。
引用元:https://flets-w.com/biz/zenko/about/
一方で最近よく導入されている光配線は、通信基地局→電線→共用部→それぞれの自宅まですべて光ファイバーのみで完結する方式です。
電話回線をその建物の皆でシェアするVDSLと違い、各部屋まで1本ずつ光ファイバーが引かれているのが特徴です。
引用元:https://flets-w.com/biz/zenko/about/
ややこしい説明が続きましたが、VDSLと光配線でのざっくり大きな違いは通信速度です。
- 光配線:最大1Gbps(=1000Mbps)
- VDSL配線:最大100Mbps
このように、VDSLでは最大でも100Mbpsと、光配線の10分の1の速度。
たとえば光配線では最大1Gbpsまで速度が出る光サービスでも、VDSL方式のマンションでは最大100Mbpsのみしか出せない...というのが大きなデメリットになります。
VDSLの速度改善はIPv6(IPv4 over IPv6)対応にするのが1番手っ取り早い
引用元:https://ns-softbank-hikari.com/ipv6.html
インターネットへの接続は1990年後半から使われている「IPv4」というIPアドレスから行うのが現在でも主流ですが、ネット利用者が増加した影響で時間帯によっては回線が混雑してしまう...というデメリットがあります。
しかし新たに登場した「IPv6」はIPアドレスの数にかなり余裕があり(実質ほぼ無限に近い)、回線も空いているのでスムーズなネット利用が可能です。
- IPv4:ネットの発達によりIPアドレス利用者が増えて渋滞気味
- IPv6:IPv4よりもIPアドレスの数に余裕があるので速度が安定しやすい
このIPv4とIPv6のIPアドレスに両方対応している、ネットの通信速度を向上させるシステムを「IPv4 over IPv6」と言います。
尚、「IPv6」は「IPv4 over IPv6の略称」と「IPv6のIPアドレスそのもの(PPPoE)」の2つの意味のどちらかで使われることが多く、少しややこしいので注意しましょう(このページでは特に注釈が無ければIPv4 over IPv6の意味で使っています)。
WEBサイトによってはIPv6のIPアドレスにはまだ対応していないところもありますが、IPv4 over IPv6対応の回線でそういったサービスを利用する際は自動的に「IPv6→IPv4」に切り替えてくれます。
光サービスごとに「IPv6高速ハイブリッド」「v6プラス」などの名称で呼ばれたりします。
つまりすごくざっくり言うとIPv6(IPv4 over IPv6)は、常に空いてる道路を探して渋滞ストレスなく走れる車...とイメージしてもらえればいいかと思います。
もちろんこのIPv6のシステムはVDSL方式であっても機能するので、通信速度の改善が期待できる...ということです。
IPv6によってVDSL速度改善を行うには契約する光回線、プロバイダ、WiFiルーターがすべてIPv6にしていなければ十分な効果は見込めません。
たとえば光回線のプロバイダによっては、まれにIPv6に非対応な会社もあるので選ぶ際には注意が必要です
IPv6でおすすめの光回線サービスと配線方法
【IPv6に対応の代表的な光回線】
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- auひかり
- ビッグローブ光
- @nifty光...など
これらの光回線であればIPv6に対応しており、確実にではないものの、通信速度の改善に期待ができます。
すでにこれらのサービスに契約済みの人はサービスを切り替えればIPv6対応になる場合もあります。問合せて確認してみてくださいね。
もちろんこれら以外の光回線でもIPv6に対応しているサービスもあるので、提供会社に問い合わせてみるのもいいでしょう。
また、VDSLの電話線と光回線のモデムをつなぐモジュラーケーブルは短いものを選ぶ...などの工夫によってより通信速度がアップする場合があります。
私はWiFi機材の配置のときに下記のサイト(Qiita)の記事が非常に参考になりました。
IPv6対応のプロバイダ
【光サービスごとにIPv6に対応しているプロバイダ】
- ドコモ光:GMOとくとくBB、@niftyなど
- ソフトバンク光:YahooBB
- auひかり:全プロバイダ対応
- ビッグローブ光:BIGLOBE
- @nifty光:@nifty
光回線自体がIPv6に対応してても、プロバイダが非対応であればVDSLでの通信速度を早くすることは期待できません。
基本的にはその光回線で対応できる大半のプロバイダ会社はIPv6に対応していますが、まれに非対応な会社もあるので気をつけましょう。
IPv6対応のルーターも必要
回線、プロバイダだけでなく、パソコンやスマホをWiFiにつなぐためのルーターもIPv6にしておく必要があります。
WiFiルーターの用意の仕方は主に以下のとおりです。
- 自前で用意する
- プロバイダからレンタル(無料・有料は会社によって異なる)
基本的には自分で購入して用意するのが一般的ですが、より通信速度を安定させるルーターであれば、やはり1万円以上のそこそこ高額なお金がかかります。
ちなみに私は楽天市場にて「WSR-3200AX4S/DBK」を1万円ちょいで購入して使っています。
もちろんIPv6対応ルーターです。
プロバイダによってはルーターを借りることもできるので、「手元にお金があんまりない」...という方はレンタルのほうが良いかも知れません。
おすすめの組み合わせはドコモ光はGMOとくとくBB
光回線は自分の使っている携帯サービスと組み合わせるのが一般的ですが、特にこだわりが無ければ私のおすすめは「ドコモ光×GMOとくとくBB」です。
【公式サイト】GMOとくとくBBのドコモ光
おすすめポイント
- 月額料金の安い「ドコモ光:タイプA」に対応
- v6プラスに対応で通信速度も早い
- 回線の開通までWiFiのレンタルが可能
VDSL推奨プラン | マンションタイプA |
月額料金 | 月4,400円(プロバイダ料金・光回線料金込み) |
VDSL通信速度 | 最大100Mbps |
平均通信速度 | 約70〜90Mbps ※VDSL、IPv6対応の場合 |
v6プラス | 対応 |
キャッシュバック | 最大20,000円 |
無線LAN無料貸し出し | ・BUFFALO:WSR-2533DHP3【おすすめ】 ・NEC:Aterm WG2600HS2 ・ELECOM:WRC-2533GST2 |
※平均通信速度の引用元:みんなのネット回線速度 2021年6月12日現在(https://minsoku.net/speeds/optical/services/docomo-hikari/providers/gmo-tokutoku-bb)
ドコモ光は携帯通信会社docomoとフレッツ光の光コラボサービス。
そしてGMOとくとくBBは、その名前からイメージできるようにGMOグループが提供するプロバイダーサービスです。
通信速度などのサービスでユーザーからの評判は非常に高く、オリコンの顧客満足度調査では数あるプロバイダの中で2年連続で1位にランクインしています。
引用元:https://gmobb.jp/
ドコモ光のプランにはタイプA、タイプBがありますが、GMOとくとくBBはより料金が安いタイプAに属しているので、タイプBにくらべると年間2,640円(月220円)安くネット回線が利用できます。
Q:タイプAとタイプBでどうして料金がちがうの?
A:提携しているプロバイダ会社が違うからです。タイプBはプロバイダ会社の都合により、タイプAよりも220円高くなっています。
基本的なサービスやネットのつながりやすさ(※通信速度ではない)にはほぼ差はないので、とくにこだわりが無ければ月額料金の安いタイプAの中からプロバイダを選ぶのがおすすめです。
VDSLでも通信速度はドコモ光で70〜90Mbpsクラスは期待できる
実際にツイッターを見てみると、VDSLマンションでもドコモ光とGMOとくとくBBの組み合わせで通信速度が80〜90Mbpsほど出せている方が多数いました。
金沢市の市営住宅(VDSL方式・ドコモ光、GMO)の月曜日19時頃のネット速度になります。
ケーブルと悩んだが、VDSLでもこれだけの速度が出ているのであれば、満足です!#ネット速度#VDSL方式#ドコモ光#GMO#市営住宅#マンションタイプ#100Mbps pic.twitter.com/voKnRzPzpg— 人生多難な@転職エージェント (@tascre0822) August 24, 2020
引越し先のネットが繋がったー!
ドコモ光のGMOとくとくBBに契約してV6プラス利用。VDSL回線なので最大100Mbpsしか速度でませんが、画像の通りほぼ最大値に近い数値に…。
ここまでの数値が出るとは思わなかったので感激です😂測定した時間がお昼なので、夜に数値がどうなるのかも検証してみます! pic.twitter.com/39yY5hdW47
— てらまえ (@teranoushiro) February 3, 2020
は?
VDSLの本気を見た気がする…ドコモ光(VDSL)×GMOでこれ pic.twitter.com/5dHtYPzika
— ひびき⚓️👯♀️🦋🌸❤❄🐱🐭🐬🦇💙 (@nahi_rin_0427) June 20, 2020
私もドコモ光とGMOの組み合わせですが、速度は上で挙げた画像の通り78Mbps。
回線の状況によって多少の速度の違いはありますが、おおむね70〜90Mbpsクラスは出せると期待していいでしょう。
もちろん他の回線の方が通信速度が早かったりする状況もあるかもしれませんが、基本的にはVDSLでも満足行くネット環境を実現することが期可能です。
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※公式サイトにリンクします
v6プラス対応WiFiルーターの無料レンタルもOK
GMOとくとくBBでドコモ光を契約すると、ネット利用に必要なWiFiルーターを無料で貸し出してくれます(もちろんレンタルせずに自前でルーターを用意することもできます)。
【貸し出しルーター一覧】
- BUFFALO:WSR-2533DHP3【おすすめ】
- NEC:Aterm WG2600HS2
- ELECOM:WRC-2533GST2
どの端末もv6プラスには対応していますが、どれにしようか迷っているならどこでも安定して回線がつながりやすい「BUFFALO:WSR-2533DHP3(下の画像の左端の端末)」を選んでおけば問題ないでしょう。
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/v6/
GMOとくとくBB契約で独自のキャッシュバックサービスあり
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/
GMOとくとくBBの公式サイト窓口からドコモ光のセット割を申し込むと、最大20,000円のキャッシュバックと最大2,000ポイントのdポイントが貰えます。
【キャッシュバックキャンペーン詳細】
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/campaign/#area
- ドコモ光:5,500円
- ドコモ光+ dアニメストア:10,000円
- ドコモ光+ dTV:10,000円
- ドコモ光+ DAZN for docomo:15,000円
- ドコモ光+ スカパー!:15,000円
- ドコモ光+ひかりTV for docomo:18,000円
- ドコモ光+ひかりTV for docomo + DAZN for docomo:20,000円
【ポイントキャンペーン詳細】
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/campaign/#new20000
キャッシュバックの最大還元を受けるにはひかりTVとDAZNのオプション契約が必要ですが、何のオプションに加入しなくても最低5,500円は還元されるのはうれしいですよね。
このように、高額なキャッシュバックキャンペーン、快適に使えるネット通信速度、WiFiルーターの無料レンタルなど、顧客満足度ランキング1位も納得のプロバイダとなっています。
VDSLでどの光回線とプロバイダに乗り換えようかな....と迷っている方は、ぜひドコモ光&GMOとくとくBBを検討してみて下さい。
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