「うちのマンション、VDSL方式だからネット遅いって聞いたなあ・・・。ドコモ光でもっと早くネットつなぎたいんだけど、どうしたら良いんだろう...」
この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。
VDSL方式のマンションでは光配線よりもネットへの通信速度が遅くなってしまいます。
「ドコモ光だけど全然ネットつながらない!YouTubeも全然見れない!」...という人も多くいると思いますが、どのように改善すればいいのか調べてみました。
目次
ドコモ光のVDSLはIPv6対応のプロバイダ、WiFiルーターで速度改善が狙える
まず結論から言うと、VDSL方式の集合住宅でドコモ光を使う場合、以下のような対策をすればネットの通信速度の改善が狙えます。
- IPv6対応のプロバイダと契約する(おすすめはGMOとくとくBB)
- IPv6対応のWiFiルーターを用意する
- モデム、ルーターなどの設置方法を工夫する
このようにプロバイダやWiFiルーターの契約や設置方法を工夫することによって、20Mbpsくらい(あるいはそれ以下)の速度のVDSL回線でも、70〜90Mbpsまで速度アップすることも可能になります。
私もIPv6対応のドコモ光で実測値78Mbpsを出すことに成功
「いやいや、そんなに都合よく速度が本当に改善できるの?」...と疑問な方もいるかも知れません。
しかし実際に私も現在VDSL対応のマンションでドコモ光を使っていますが、上記のような改善方法を行うことによって夜間でも実測値で78Mbps程度の速度を出すことができています。
- ダウンロード(下り):78Mbps
- アップロード(上り):43Mbps
※平日夜21時頃に速度測定
Q:Mbpsってなに?
A:わかりやすく言うと、「ネットにつながる速度を数値化したもの」です。
数字が大きくなるほど、幅広くて空いてる道路のように、スピーディーに情報を送ることができます。
WEBサイトを見るなら10Mbps、YouTubeなどの動画サイトを見るなら20Mbps以上あればストレスを感じず快適に利用できるとされています。
場合によってはプロバイダを変更したりWiFiを買い替えが必要で時間がかかるかもしれませんが、通信速度が劇的に改善するので「10Mbpsしか出ない!動画カクつき過ぎ!VDSL遅い!」...と思っている方にはかなりおすすめです。
VDSLは光回線でも最大100Mbpsしか出ない
VDSL回線の設備。電話回線とモデムをつなげてインターネットに接続する
VDSL配線は、マンションや集合住宅でインターネットを使うとき光回線だけでなく電話回線も併用するタイプのネット回線です。
通信基地局→電柱→マンションの共用部(MDF室、EPS室など)までは光ファイバー、共用部からそれぞれの自宅までは一般電話回線(メタルケーブル)を使って配線をします。
引用元:https://flets-w.com/biz/zenko/about/
一方で最近よく導入されている光配線は、通信基地局→電線→共用部→それぞれの自宅まですべて光ファイバーのみで完結する方式です。
電話回線をその建物の皆でシェアするVDSLと違い、各部屋まで1本ずつ光ファイバーが引かれているのが特徴です。
引用元:https://flets-w.com/biz/zenko/about/
ややこしい説明が続きましたが、VDSLと光配線でのざっくり大きな違いは通信速度です。
- 光配線:最大1Gbps(=1000Mbps)
- VDSL配線:最大100Mbps
このように、VDSLでは最大でも100Mbpsと、光配線の10分の1の速度。
たとえば光配線では最大1Gbpsまで速度が出る光サービスでも、VDSL方式のマンションでは最大100Mbpsのみしか出せない...というのが大きなデメリットになります。
VDSLの平均速度は建物の立地や時間帯にもよりますが、大抵の場合は実測値で20Mbps〜50Mbpsほど。
ただし、利用者の集中する夜間や休日10Mbpsを下回るほど速度が遅くなるケースもあるので、ネットを安定して使いたい...という人は場合によってはストレスが溜まるかもしれません。
ドコモ光のVDSL改善はIPv6(IPv4 over IPv6)対応にするのが1番手っ取り早い
引用元:https://ns-softbank-hikari.com/ipv6.html
インターネットへの接続は1990年後半から使われている「IPv4」というIPアドレスから行うのが現在でも主流ですが、ネット利用者が増加した影響で時間帯によっては回線が混雑してしまう...というデメリットがあります。
しかし新たに登場した「IPv6」はIPアドレスの数にかなり余裕があり(実質ほぼ無限に近い)、回線も空いているのでスムーズなネット利用が可能です。
- IPv4:ネットの発達によりIPアドレス利用者が増えて渋滞気味
- IPv6:IPv4よりもIPアドレスの数に余裕があるので速度が安定しやすい
このIPv4とIPv6のIPアドレスに両方対応している、ネットの通信速度を向上させるシステムを「IPv4 over IPv6」と言います。
尚、「IPv6」は「IPv4 over IPv6の略称」と「IPv6のIPアドレスそのもの(PPPoE)」の2つの意味のどちらかで使われることが多く、少しややこしいので注意しましょう(このページでは特に注釈が無ければIPv4 over IPv6の意味で使っています)。
WEBサイトによってはIPv6のIPアドレスにはまだ対応していないところもありますが、IPv4 over IPv6対応の回線でそういったサービスを利用する際は自動的に「IPv6→IPv4」に切り替えてくれます。
ドコモ光では「v6プラス」の名称で呼ばれたりします。
つまりすごくざっくり言うとIPv6(IPv4 over IPv6)は、常に空いてる道路を探して渋滞ストレスなく走れる車...とイメージしてもらえればいいかと思います。
もちろんこのIPv6のシステムはVDSL方式であっても機能するので、通信速度の改善が期待できる...ということです。
ドコモ光でIPv6に対応のプロバイダまとめ
ドコモ光自体は自動でIPv6に対応していますが、実際にサービスを利用するにはプロバイダもIPv6提供ができるものを選ぶ必要があります。
IPv6(v6プラス)対応 | plala、GMOとくとくBB、@nifty DTI、IC-NET、Tigers-net.com、BIGLOBE andline、ネスク、@TCOM、@ちゃんぷるネット スピーディアインターネットサービス TikiTikiインターネット、ドコモnet、hi-ho BIGLOBE(IPv6オプション)、BB.excite エディオンネット、OCN、WAKWAK |
IPv6(v6プラス)非対応 | シナプス、楽天ブロードバンド、 01光コアラ、TNC |
参考元:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/hikari/provider_list/ipv6/IPv6_compatibility.pdf
もし契約しているプロバイダがIPv6非対応なら対応しているものに切り替えが必要です。
「対応プロバイダを契約してるのにIPv6になってない!」という場合はプロバイダ会社に問合せて契約内容を確認してみましょう。
IPv6対応のルーターも必要
プロバイダに加えて、モデムにつなげるWiFiルーターもIPv6に対応している必要があります。
ルーターの相場はおおよそ数千円〜2万円前後。
通信の安定性や接続台数が多いものほど高額になりますが、基本的には1万円程度の価格帯であれば高品質なルーターが手に入る可能性が高いです。
Amazonや楽天市場で「IPv6 WiFiルーター」「IPv4 over IPv6 WiFiルーター」と検索すればいろいろなルーターが出てくるので、自分自身の条件に合ったものを探してみましょう。
ちなみに私は楽天市場にて「WSR-3200AX4S/DBK」を1万円ちょいで購入して使っています。
もちろんIPv6対応ルーターです。
プロバイダによっては無料でルーターを借りることもできるので、「手元にお金があんまりない」...という方はレンタルのほうが良いかも知れません。
WiFiルーターやモデムの設置場所でも多少の通信スピード改善が期待できる
基本的にIPv6対応のプロバイダ、WiFiルーターでドコモ光を使えばVDSL回線でも速度アップは期待できます。
さらに速度を上げたい...という場合は、VDSLの電話線と光回線のモデムをつなぐモジュラーケーブルは短いものを選ぶ...などの工夫によってより通信速度がアップするケースがあります。
私はWiFi機材の配置のときに下記のサイト(Qiita)の記事が非常に参考になりました。
おすすめの組み合わせはドコモ光はGMOとくとくBB
ドコモ光のプロバイダは全24種ありますが、中でも私のイチオシはGMOとくとくBBです。
【公式サイト】GMOとくとくBBのドコモ光
おすすめポイント
- 月額料金の安い「ドコモ光:タイプA」に対応
- v6プラスに対応で通信速度も早い
- 回線の開通までWiFiのレンタルが可能
VDSL推奨プラン | マンションタイプA |
月額料金 | 月4,400円(プロバイダ料金・光回線料金込み) |
VDSL通信速度 | 最大100Mbps |
平均通信速度 | 約70〜90Mbps ※VDSL、IPv6対応の場合 |
v6プラス | 対応 |
キャッシュバック | 最大20,000円 |
無線LAN無料貸し出し | ・BUFFALO:WSR-2533DHP3【おすすめ】 ・NEC:Aterm WG2600HS2 ・ELECOM:WRC-2533GST2 |
GMOとくとくBBは、その名前からイメージできるようにGMOグループが提供するプロバイダーサービスです。
通信速度などのサービスでユーザーからの評判は非常に高く、オリコンの顧客満足度調査では数あるプロバイダの中で2年連続で1位にランクインしています。
引用元:https://gmobb.jp/
ドコモ光のプランにはタイプA、タイプBがありますが、GMOとくとくBBはより料金が安いタイプAに属しているので、タイプBにくらべると年間2,640円(月220円)安くネット回線が利用できます。
Q:タイプAとタイプBでどうして料金がちがうの?
A:提携しているプロバイダ会社が違うからです。タイプBはプロバイダ会社の都合により、タイプAよりも220円高くなっています。
基本的なサービスやネットのつながりやすさ(※通信速度ではない)にはほぼ差はないので、とくにこだわりが無ければ月額料金の安いタイプAの中からプロバイダを選ぶのがおすすめです。
VDSLでも通信速度はドコモ光で70〜90Mbpsクラスは期待できる
実際にツイッターを見てみると、VDSLマンションでもドコモ光とGMOとくとくBBの組み合わせで通信速度が80〜90Mbpsほど出せている方が多数いました。
金沢市の市営住宅(VDSL方式・ドコモ光、GMO)の月曜日19時頃のネット速度になります。
ケーブルと悩んだが、VDSLでもこれだけの速度が出ているのであれば、満足です!#ネット速度#VDSL方式#ドコモ光#GMO#市営住宅#マンションタイプ#100Mbps pic.twitter.com/voKnRzPzpg— 人生多難な@転職エージェント (@tascre0822) August 24, 2020
引越し先のネットが繋がったー!
ドコモ光のGMOとくとくBBに契約してV6プラス利用。VDSL回線なので最大100Mbpsしか速度でませんが、画像の通りほぼ最大値に近い数値に…。
ここまでの数値が出るとは思わなかったので感激です😂測定した時間がお昼なので、夜に数値がどうなるのかも検証してみます! pic.twitter.com/39yY5hdW47
— てらまえ (@teranoushiro) February 3, 2020
は?
VDSLの本気を見た気がする…ドコモ光(VDSL)×GMOでこれ pic.twitter.com/5dHtYPzika
— ひびき⚓️👯♀️🦋🌸❤❄🐱🐭🐬🦇💙 (@nahi_rin_0427) June 20, 2020
私もドコモ光とGMOの組み合わせですが、速度は上で挙げた画像の通り78Mbps。
回線の状況によって多少の速度の違いはありますが、おおむね実測値では70〜90Mbpsクラスは出せると期待していいでしょう。
もちろん他の回線の方が通信速度が早かったりする状況もあるかもしれませんが、基本的にはVDSLでも満足行くネット環境を実現することが期可能です。
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※公式サイトにリンクします
v6プラス対応WiFiルーターの無料レンタルもOK
GMOとくとくBBでドコモ光を契約すると、ネット利用に必要なWiFiルーターを無料で貸し出してくれます(もちろんレンタルせずに自前でルーターを用意することもできます)。
【貸し出しルーター一覧】
- BUFFALO:WSR-2533DHP3【おすすめ】
- NEC:Aterm WG2600HS2
- ELECOM:WRC-2533GST2
どの端末もv6プラスには対応していますが、どれにしようか迷っているならどこでも安定して回線がつながりやすい「BUFFALO:WSR-2533DHP3(下の画像の左端の端末)」を選んでおけば問題ないでしょう。
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/v6/
GMOとくとくBBでのドコモ光契約で独自キャッシュバックあり
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/
GMOとくとくBBの公式サイト窓口からドコモ光のセット割を申し込むと、最大20,000円のキャッシュバックと最大2,000ポイントのdポイントが貰えます。
【キャッシュバックキャンペーン詳細】
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/campaign/#area
- ドコモ光:5,500円
- ドコモ光+ dアニメストア:10,000円
- ドコモ光+ dTV:10,000円
- ドコモ光+ DAZN for docomo:15,000円
- ドコモ光+ スカパー!:15,000円
- ドコモ光+ひかりTV for docomo:18,000円
- ドコモ光+ひかりTV for docomo + DAZN for docomo:20,000円
【ポイントキャンペーン詳細】
引用元:https://gmobb.jp/service/docomohikari/campaign/#new20000
キャッシュバックの最大還元を受けるにはひかりTVとDAZNのオプション契約が必要ですが、何のオプションに加入しなくても最低5,500円は還元されるのはうれしいですよね。
ドコモ光の公式サイトでも申込みキャンペーンはありますが、基本的にはGMOとくとくBBの公式サイトからドコモ光を申し込んだほうが高還元な特典を受けられます。
このように、高額なキャッシュバックキャンペーン、快適に使えるネット通信速度、WiFiルーターの無料レンタルなど、顧客満足度ランキング1位も納得のプロバイダとなっています。
VDSLでどの光回線とプロバイダに乗り換えようかな....と迷っている方は、ぜひドコモ光&GMOとくとくBBを検討してみて下さい。
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